美白化粧品とひとくくりにされてしまいがちな化粧品たち。
実は、美白成分によって作用が違うことを知っていましたか?
美白成分にはそれぞれ特徴があり、シミのもとであるメラニンに作用するアプローチが変わってくるのです。
この美白成分の特徴を知ることで、自分にあったアプローチ方法を知ることができます。

私、白ウサギのモモ。
黄ばんだり、黒くなったりしたくないの。
この白さをキープしたい。

化粧品会社で働く研究員ハチマルが、美白成分の作用機序について解説していきます。
メラニンが作られるまで

シミのもと「メラニン」はメラノサイトという細胞で作られます。
このメラニンが作られる工程は4段階に分けられます。
・紫外線
・ストレス
・炎症
・ホルモン
第1段階では、外からの刺激により肌細胞がダメージを受けてしまいます。

外からの刺激を受診する。

刺激を受けたことをメラノサイトにメッセージとして届ける。

メラノサイトが活性化したり、増えたりして、シミのもと「メラニン」を増産する。
これがシミのできる原因になります。
シミのもと「メラニン」を作らせないために化粧品ができること
「メラニン」を作る4つの工程をブロックすることで、シミになるリスクを減らすことができます。
紫外線や外の刺激からのブロック機能

メラニンができる工程の第1段階を抑えるのに有効な手段は日焼け止めと保湿剤です。
・日焼け止め
・保湿剤
✓ 日焼け止め
日焼け止めは紫外線の影響を抑えてくれます。
日焼け止めとして機能するために必要な3つの条件
・SPF30以上
・PA++
・ウォータープルーフ
この3つの条件は抑えた日焼け止めを選ぶようにしましょう。

✓ 保湿剤
保湿剤は荒れた角層を抑えてくれる働きがあります。
肌に表面に膜を張るタイプのものより、水分保持をしてくれる保湿剤を選ぶようにしましょう。
・ヘパリン類似物質
・セラミド

【実は作用が違う】美白化粧品の本当の効果
メラニンができる工程の第2段階以降を抑える働きは美白化粧品の仕事です。
美白化粧品といわれる化粧品たち。
メラニンの生成を抑える作用があることはわかっているのだけれど、本当は作用するところが違うことを知っていましたか?
美白化粧品には様々な美白成分が使用されています。
その美白成分によって、メラニンの生成を抑える働きが実は違うのです。
【美白成分】メラニンの生成を抑える3つの作用
・メラノサイトへの伝達物質を抑える作用(第3段階のメッセンジャーを抑制)
・メラノサイトでメラニンが作られる工程を抑制する作用(第4段階)
・ターンオーバーを促進させることで、メラニンの排出を促す作用
美白成分は大きくわけると、この3つの作用にわけることができます。
そして、どのメッセンジャーを止めるのか、メラニン製造工程のどこを抑えるのか、美白成分ごとに違いがあるのです。

きちんと美白化粧品のことを理解しておかないと、いつかシミだらけの肌になっちゃいそう。

ちゃんと対策をしないと、黒ウサギになっちゃうかもね。

それは絶対にイヤ!
伝達物質を抑制しメラノサイトの活性化を抑える美白成分

・トラネキサム酸
・カモミラET
この2つの美白成分は、肌が受けた刺激をメラノサイトに伝えるメッセンジャーをブロック。
メラノサイトでメラニンを作らせないようにするのが、この美白成分の作用になります。
✓ トラネキサム酸

トラネキサム酸の働きはプラスミンというメラノサイト活性因子に働きかけて、メラノサイトの活性化を抑制します。
メラノサイトの活性化を抑制することで、過剰なメラニンの生成を抑えることができます。
✓ カモミラET

メラノサイトに「メラニンを作れ」といいう指示をだす、エンドセリンという伝達物質に働きかけ、メラノサイトの活性化を抑制します。
メラノサイトの活性化を抑制することで、過剰なメラニンの生成を抑えることができます。
トラネキサム酸とは、抑える伝達物質が違うのが特徴的です。
メッセンジャーをブロックする美白成分を配合したおすすめの化粧品はこちら

メラノサイトでメラニンが作られる工程を抑制する美白成分(第4段階)

メラニンは「メラノサイト」という細胞で作られています。
メラニンは紫外線から肌を守るために『黒い壁』を作り、肌を紫外線から守る働きをしています。
でも、過剰にストレスを受けたメラノサイトは、メラニンを作り続けてしまうエラーを起こしてしまうのです。
このエラーを止めるために、様々な美白成分が開発されてきた歴史があるので、美白成分として最も多いのが、このメラノサイトで働く美白成分たちなんです。
それでは、メラノサイトでどのようにメラニンが作られるのかを見ていきましょう。
メラノサイトでメラニンが作られる工程

メラニンはチロシンにチロシナーゼという酵素が結合することで、メラニン生成工程へと進んでいきます。
メラニンには2種類あって「フェオメラニン(肌色メラニン)」と「ユーメラニン(黒色メラニン)」を作るように出来ているのですが、シミのもとになるのは「ユーメラニン(黒色メラニン)」が作られるときになります。
メラノサイトでメラニンが作られる工程を抑制する美白成分
・ビタミンC誘導体
・ハイドロキノン
・アルブチン
・4MSK
・コウジ酸
・リノール酸S
✓ ビタミンC誘導体

ビタミンC誘導体は肌に取り込まれたあと、体内の酵素による分解作用でビタミンCとなります。
ビタミンCの働きはチロシナーゼ酵素を阻害することと、ドーパキノンからドーパへの還元作用になります。
特にドーパキノンからドーパクロムへの道を阻害する作用があることで、過剰にユーメラニン(黒色メラニン)を作らせないように働きかけます。
メラニン生成抑制に対するビタミンC誘導体の働く作用点はたくさんあり、しかも価格が安いところが魅力の美白成分です。
✓ ハイドロキノン

ビタミンCと同じような働きをしているのがハイドロキノンです。
チロシナーゼの活性を阻害することで、メラニンの生成を抑制します。
ビタミンC誘導体とハイドロキノンを配合した化粧品のおすすめはこちらから

✓ アルブチン

アルブチンの働きはチロシンにチロシナーゼが結合することを阻害することで、メラニンの生成を抑えることができます。

✔ 4MSK

4MSKには、チロシナーゼの活性を阻害する働きがあります。
メラニンを作るときに必要な、チロシナーゼを阻害することで、過剰なメラニンの生成を抑えてくれます。

✓ コウジ酸

メラニンを作るのに必要なチロシナーゼ酵素。
このチロシナーゼが働くためには、銅イオンが必要不可欠になります。
コウジ酸の働きはこの銅イオンを奪うことで、チロシナーゼが働けなくようにすることで、メラニンの生成を抑制します。

✓ リノール酸S

紅花油などに含まれるリノール酸を改良した成分です。
メラニンを作るために働くチロシナーゼ酵素を分解することで、メラニンの生成を抑えます。
また、肌のターンオーバーを促すことでメラニンの排出をサポートします。

ターンオーバーを促進する美白成分

肌のターンオーバーが正常な状態なら、メラニンが作られてから約30日間でアカとなって剝がれ落ちます。
でも、乱れたターンオーバーだと約45日かかってしまいます。
その間、生成したメラニンの袋を持った細胞は肌に蓄積されていくので、黒い肌細胞が何重にも重なって黒いシミとなって見えるようになるのです。
この肌のターンオーバーを正常に戻してあげるのも、美白成分の役目なんです。
・エナジーシグナルAMP
・4MSK
✓ エナジーシグナルAMP

エナジーシグナルAMPは、乱れたターンオーバーを正常に戻す働きがあります。
刺激を受けたメラノサイトは過剰にメラニンを作り続けます。
このメラニンが肌に溜まると、メラニンの黒い層が重なりあってシミが目立つように。
ターンオーバーが正常であれば、古い角層に含まれているメラニンをすみやかに排出してくれ、透明感のある肌に近づけてくれます。
✓ 4MSK

シミのある部位で起きている角化の仕組みの問題に働きかけて、メラニンの排出を促します。

メラニンの受け渡しをブロックする美白成分

少し変わった機能、メラニンの受け渡しをブロックしてくれるのがニコチン酸アミド(ナイアシンアミド)になります。
・ナイアシンアミド
メラノサイトで作られたメラニンは、メラノソームという袋に入れられ、細胞に受け渡しされます。
その、メラノサイト(メラニン製造工場)⇒ケラチノサイト(肌細胞)への受け渡しをブロックする機能がある成分が、ナイアシンアミドになります。

まとめ
・トラネキサム酸
・カモミラET
・ビタミンC誘導体
・ハイドロキノン
・アルブチン
・コウジ酸
・リノール酸S
・エナジーシグナルAMP
・4MSK
・ナイアシンアミド
美白化粧品に使用されている美白成分は、実は作用が違います。
アプローチ方法が違う美白成分を使ってあげれば、肌細胞に負担をかけることなく必要なメラニンを作り、過剰なメラニンを抑えることができ、さらに美肌効果がアップします。

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