このサイトで紹介した「ドクターシーラボ薬用アクアコラーゲンゲル美白EX」のスペシャル版。
商品名は「BIHAKUスペシャル」なんですが、美白の有効成分は「美白EX」の方にしか配合されていません。
それでもなぜ、「BIHAKUスペシャル」なのか。

「BIHAKUスペシャル」なのに、なんで美白の有効成分が配合されていないの?

その秘密を化粧品会社で働く研究員ハチマルが解説していきます。
秘密の美白成分とは
・フェニルエチルレゾルシノール(チロシナーゼ活性阻害)
・パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na(両極性ビタミンC誘導体)
・アスコルビルグルコシド(水溶性ビタミンC誘導体)
・リン酸アスコルビルMg(水溶性ビタミンC誘導体)
・ヒアルロン酸アスコルビルプロピル(ビタミンC誘導体)
・テトラヘキシルデカン酸アスコルビル(油溶性ビタミンC)
・アミノカプロン酸(プラスミン抑制作用)
・プラセンタエキス
この美白成分は、有効成分として表記されていません。
その理由は、
・美白の有効成分としては承認されていない。(化粧品に配合するのはもちろんOK)
・美白の有効成分ではあるが、配合量が規定値以下である。
この場合、美白としての効能効果を記載することはできません。
ただ、美白作用のある成分を8つ組み合わせることで、美白作用は期待できます。
「法的に言えないけど、自信はある!」
それが、「BIHAKUスペシャル」に込められた開発側の思いだと推測しています。

探偵!?

化粧品の成分を調べるのって面白いんですよ。
表には出せないけど、隠れた成分がけっこうあるんだなと私も勉強させられています。
ここでも、注目成分をいくつか紹介していきますね。
フェニルエチルレゾルシノール(チロシナーゼ活性阻害作用・活性酸素除去能)
フェニルエチルレゾルシノールは別名WHITE377と言われています。
ヨーロッパアカマツに含まれるポリフェノール成分ピノシルビンをもとに開発された美白成分。
作用はメラニンのを作るために働くチロシナーゼという酵素の働きを抑えてくれます。
このWHITE377はもともとメラニンを抑えてくれる働きが強い成分なのですが、他の成分と組み合わせることで効果を発揮する成分です。
それはパルミチン酸アスコルビルリン酸3Na。
パルチミン酸アスコルビルリン酸3NaとWHITE377を組み合わせると、WHITE単体より1.7倍ものチロシナーゼ活性を阻害したとのデータもあります。

つまり美白成分を組み合わせることで、メラニンの生成を抑制してくれる作用が高まるということ。
そしてもうひとつ注目して欲しいのが、アミノカプロン酸(プラスミン抑制作用)という成分。

聞いたことがない成分だね。

アミノカプロン酸とは、アミノ酸の一種です。
美白のメカニズムはプラスミン抑制作用といって、メラニンを活性化させてしまう伝達物質を止めること。
これはトラネキサム酸と同じ作用なんです。

メラニンを活性化させる伝達物質をブロックする作用のトラネキサム酸とチロシナーゼの活性を抑制するビタミンC誘導体を一緒に配合している美白化粧品も増えてきているみたいだね。


この作用機序の違いの組み合わせ、個人的にはすごく好きな組み合わせなんです。
ビタミンC誘導体のクワトロ配合
・アスコルビルグルコシド(水溶性ビタミンC誘導体)
・リン酸アスコルビルMg(水溶性ビタミンC誘導体)
・パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na(両極性ビタミンC誘導体)
・テトラヘキシルデカン酸アスコルビル(油溶性ビタミンC)

ビタミンC誘導体にはそれぞれ特徴があり、作用するポイントが違います。
こういったものを組み合わせて使うことにも、メラニンの生成を抑制するのに効果的に働きます。
・ヒアルロン酸アスコルビルプロピル(ビタミンC誘導体)
ビタミンCにヒアルロン酸をくっつけた、ビタミンC誘導体
肌に入ると、ビタミンCとヒアルロン酸にわかれ、それぞれの働きをします。
つまり、美白と保湿の両方のWの作用のある成分です。
・プラセンタエキス
美白のメカニズムについてはまだわかっていないことが多い成分なのですが、メラニン生成を抑制する作用があると言われ、医薬部外品の有効成分としても配合されています。
その他に、肌をやわらかくする作用や肌を整える作用があると言われています。
・ヒナギク花エキス(美白作用)
・シベリアカラマツ木エキス(美白作用)
・プルーン分解物(メラニンの出荷をブロック:ナイアシンアミドと似た作用)
・アーティチョークエキス(色素沈着抑制作用)
こういった植物エキスの作用も、美白成分の働きをサポートします。
植物エキスの作用
植物エキスの作用にも注目したいところ。
1種類では効果が弱いところがありますが、数種類を組み合わせることでパワーを充実させています。
・エルゴチオネイン
・メマツヨイグサ種子エキス
・ムラサキシキブ果実エキス
・フラーレン
・フランスカイガンショウ樹皮エキス
・ユビキノン(コエンザイムQ10)
エルゴチオネインは、キノコや麹菌などからしかとれない希少アミノ酸。
肌細胞を傷つける活性酸素を除去してくれる作用が高い成分です。
・フラーレン(カルボニル化を抑制)
・グルコシルヘスペリジン(毛細血管の血流を促す)
くすみも肌の透明感に関係する要素。
肌の透明感は美白には欠かせない要素です。

・ウメ果実エキス
肌細胞の糖化もにごりの原因になります。
・ヒメフウロエキス(抗炎症作用)
ヒメフクロウエキスは、ちょっと面白い作用なので紹介したいと思います。
炎症物質は肥満細胞という細胞から放出されます。(脱顆粒ともいいます)
「花粉症のくしゃみや鼻水がとまならい!」という現象も、実は肥満細胞から放出される物質が原因。
花粉症も炎症の症状のひとつなんです。
花粉症の症状が出る原因はヒスタミンという物質が主な原因となるのですが(花粉症の症状を抑える薬はヒスタミンブロックといわれるもの)、ヒメフクロウエキスは肥満細胞から放出されるトリプターゼという物質を抑えてくれます。
トリプターゼは肌細胞の「基底膜」という部分を破壊してしまいます。

この基底膜は表皮と真皮を繋いでいますから、この基底膜が破壊されてしまうと、真皮まで達するより深いシワの原因を作ることになります。
つまり、炎症物質をおさえることで、シワやたるみの原因となる基底層の破壊を抑えてくれる働きがあります。
・テンニンカ果実エキス(紫外線のダメージをリセット)
テンニカエキスは紫外線によってダメージをうけた細胞の遺伝子情報を持つ「DNA修復能力」を高める働きがあります。
・マンダリンオレンジ果皮エキス(ブライトニング作用)
角層(肌細胞)の透明度の向上や皮膚明度の向上が期待できます。
つまり、光を反射することで透明感のある肌に見えるようにする見え方にこだわった成分です。

美白成分ってたくさんあるんだね。

植物エキスなので高い効果が期待できるわけではありませんが、化粧品じたい長期間使ってもらって効果を実感するものですからね。
絶対に欠かせない保湿成分も配合
加水分解コラーゲン、、水溶性コラーゲン、加水分解コラーゲンPGプロピルメチルシランジオール、ヒアルロン酸ヒドロキシプロピルトリモニウム、ヒアルロン酸Na、ヒアルロン酸クロスポリマーNa
・セラミドNP(セラミド3)
リシンHCl、グルタミン酸、グリシン、ロイシン、ヒスチジンHCl、セリン、バリン、アスパラギン酸Na、トレオニン、アラニン、イソロイシン、フェニルアラニン、アルギニン、プロリン、チロシン、ヒドロキシプロリン、システイン、アセチルヒドロキシプロリン、グアニル酸2Na、イノシン酸2Na
天然保湿因子と言われるセラミドのようにアミノ酸も角層に水分を保持する作用があります。
・タウリン
・トチャカエキス
・クロレラエキス
・加水分解エラスチン
・加水分解コンキオリン

加水分解○○ってどんな作用があるの?

タンパク質が加水分解されることによって、ペプチドやアミノ酸の保湿作用が期待できるんですよ。
またペプチドと言われるアミノ酸がつながったものに、近年様々な作用が見出されています。
加水分解物にはそういった作用のペプチドも含まれている可能性があるため、化粧品に配合されることが多いんですよ。
・オニイチゴ根エキス
ヒアルロン酸やコラーゲンの合成を促してくれる働きが期待できます。
・クダモノトケイソウ果実エキス
パッションフルーツ由来のエキスです。 老廃物を排出する機能を担っているリンパ管をケアすることにより、肌のむくみを改善する作用があります。
・ウメ果実エキス
肌細胞の糖化を抑える作用があります。くすみ防止に。
美白の有効成分が配合されていないのに、「なぜBIHAKUスペシャル」なのかの秘密です。
さまざまな作用の美白成分を複合配合することで、「BIHAKUスペシャル」を実現しています。
まとめ
化粧品の成分って、美白とかシワ改善の有効成分だけじゃないんです。
複合的に組み合わせて、スペシャルな作用を演出しているものもあります。
こういった化粧品のコンセプトとか、隠された工夫なども楽しんでもらえると嬉しいのです。
姉妹品の「ドクターシーラボ薬用アクアコラーゲンゲル美白EX」の解説はこちらから




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