
オロナイン軟膏ってニキビケアや毛穴ケアに使っている人もいるけど効果はあるの?

オロナイン軟膏の有効成分はクロルヘキシジングルコン酸塩という抗菌剤。
オロナイン軟膏は医薬品なので、効能効果が記載されています。
効能効果には「にきび」の記載があるので、間違いではないのですが、現在では「ペアアクネ」のような抗炎症剤+抗菌剤の組み合わせの方が「にきび」には効果的です。
また、毛穴ケアに使用している人もいるようですが、特に効果があるという根拠はありません。

化粧品に関係する都市伝説って多いよね。
オロナイン軟膏の効能効果
にきび、吹出物、はたけ、やけど(かるいもの)、ひび、しもやけ、あかぎれ、きず、水虫(じゅくじゅくしていないもの)、たむし、いんきん、しらくも
オロナイン軟膏は「第2類医薬品」なので、添付文書に効能効果の記載があります。
医薬品の効能効果の記載は、「こういった症状に効果がありますよ。」といったことを表示しる意味と、間違った使い方を抑制する意味もあります。
医薬品を使用するときは、添付文書をよく読んでから使用するようにしましょう。
オロナイン軟膏の主成分は、クロルヘキシジングルコン酸塩という抗菌成分。
菌の繁殖を抑えてくれるお薬であることを理解しましょう。
・にきび・吹出物(P.acnes:グラム陽性菌)
・やけど・ひび・しもやけ・あかぎれ・きず(S. aureus:グラム陽性菌)
・水虫・たむし・いんきん・しらくも(T.rubrum:真菌菌)
菌には種類があります。
抗菌成分の力を見るときに必要な分類が、グラム染色という染色方法。
グラム陽性・グラム陰性は細菌と言われるものに適応されてます。
その他に、カビや酵母も細胞の違いから細菌と分けられます。
これを抗菌スペクトルといい、抗菌成分によってどの菌を抑制する力が強いかが違ってきます。
オロナインに配合されているクロルヘキシジングルコン酸塩は、グラム陽性菌と真菌(カビ・酵母)に抗菌力を示すだろうということがわかります。
オロナイン軟膏に配合されている抗菌剤、クロルヘキシジングルコン酸塩の抗菌力を調べてみると、グラム陽性菌には強い抗菌力を発揮しますが、グラム陰性にはあまり効果を期待することはできません。
真菌については弱いながら抗菌力を発揮することができます。
つまり、「ニキビ」の原因菌であるアクネ菌(P.acnes)とやけどやきずが出来たときに化膿する原因菌である黄色ブドウ球菌(S.aureus)は。グラム陽性菌なので抗菌作用を発揮することができます。
オロナイン軟膏の「ニキビ」への効果
オロナイン軟膏の「ニキビ」への効果は、殺菌剤としてのみになります。
現在の「ニキビ」治療薬である「ペアアクネ」には、
・抗菌剤(イソプロピルメチルフェノール)
・抗炎症剤(イブプロフェンピコノール)
の2種類が配合されています。
ニキビの悪化を防ぐには、まず炎症を抑えることが重要なことになります。
炎症を起こす物質がさらに炎症を起こし、「ニキビ」の悪化に繋がることがわかっているので、「ニキビ」にはまず炎症を抑える医薬品と使用した方が、悪化を防ぐことができます。
そして、増えすぎたアクネ菌を殺菌することで、炎症物質を呼ぶ遊離脂肪酸を減らすようにして治療していきます。
オロナイン軟膏は「ニキビ」にも効果はあるのですが、炎症を抑える成分が配合されていないので、「ペアアクネ」より効果は落ちると言えます。

オロナイン軟膏の「毛穴」への効果
オロナイン軟膏は抗菌剤としての働きしかありません。
毛穴が広がる原因は
・毛穴の詰まり
・角層の硬さ
・加齢によるたるみ
・産毛の影
毛穴ケアに関しては、オロナイン軟膏が効果を表すポイントはありません。
考えられることは、オロナイン軟膏の有効成分に含まれているエタノールが、角層を剥がしたため毛穴に効果があったと感じたのかもしれません。
エタノールなどの揮発性のあるもので、角層は剥がれてしまうこともあるのですが、それは無理矢理角層を剥がしてしまっている状態。
肌細胞は角層はデスモゾームと呼ばれる接着剤のようなもので、細胞の間を繋げています。
角層を剥がすときは、このデスモゾームの接着の効果を無くしてあげるか、酵素洗顔のようなものでタンパク質を溶解して角層を剥がしやすくしてあげる方が、肌への負担は少なくなります。

まとめ
化粧品に対しての都市伝説はたくさん存在しているようです。
化粧品会社や医薬品会社が都市伝説的な使い方を推奨しないのには理由があります。
・肌に負担がかかる無理矢理な方法である
・一時的な効果である(見た目が変わるだけ)
・もっと良い商品がある
皮膚学の観点からあまり推奨できないこともありますが、もっとも大きな理由は「もっと良い商品がある」ということです。
化粧品も医薬品も日々進歩しています。
その効果あるものを使用した方が、肌への負担が少なく、効果が得やすいということになります。


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