保湿作用の高いヘパリン類似物質。
ヒルドイドは処方薬となり、処方箋がないと購入できません。
でも、今では処方薬と同じ濃度のヘパリン類似物質のクリームは各社から販売されており、【第2類医薬品】として、ドラッグストアやAmasonなどのサイトから購入することができるようになっています。

ヘパリン類似物質配合のクリームってヒルドイドと同じなんだよね。

ヘパリン類似物質の配合量が同じなので、効果はほとんど変わらないと言えます。
ただ、『アットノンEXクリーム』だけは、ちょっと違うんですよ。

何が違うの?
「ヒルドイド」と「アットノンEXクリーム」の違い

ヒルドイドとアットノンEXの違いについて解説していきます。
・配合成分
・効能効果
この2つの点について違いがあります。
「ヒルドイド」と「アットノンEXクリーム」配合成分の違い
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ヒルドイド(処方薬) |
HPクリーム (第2類医薬品) |
アットノンEXクリーム(第2類医薬品) |
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ヘパリン類似物質 |
0.3g |
0.3g |
0.3g |
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アラントイン |
― |
― |
0.2g |
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グリチルリチン酸二カリウム |
― |
― |
1g |
(100g中の配合量)

あっ、本当だ!
「アットノンEXクリーム」にだけ、アラントインとグリチルリチン酸二カリウムが配合されている!
「アットノンEXクリーム」は、他のヘパリン類似物質配合のクリームに、アラントインとグリチルリチン酸二カリウムが配合されています。
・アラントイン:傷ついた皮ふ組織の修復を助けます
・グリチルリチン酸二カリウム:はたらき:肌の炎症を静めます
この2つの機能をパワーアップさせています。
「ヒルドイド」と「アットノンEXクリーム」効能効果の違い
「ヒルドイド」は処方薬なので、わかりやすいように同じ市販薬の「HPクリーム」を使って解説していきます。
手指の荒れ、ひじ・ひざ・かかと・くるぶしの角化症、手足のひび・あかぎれ、乾皮症、
小児の乾燥性皮ふ、しもやけ(ただれを除く)、きず・やけどのあとの皮ふのしこり・
つっぱり(顔面を除く)、打身・ねんざ後のはれ・筋肉痛・関節痛
きず・やけどのあとの皮ふのしこり・つっぱり(顔面を除く)、
ひじ・ひざ・かかと・くるぶしの角化症、手指の荒れ、手足のひび・あかぎれ、乾皮症、小児の乾燥性皮ふ、しもやけ(ただれを除く)、
打身・ねんざ後のはれ・筋肉痛・関節痛

効能効果の順番が違うんだね。

医薬品は、記載できる効能効果が決まっていて、記載の順番も決まっています。
効能効果の最初に「きず・やけど~」を記載できるのは、「アットノンEXクリーム」だけなんです。
「アットノンEXクリーム」は広告戦略として、「きず・やけどの痕に」を打ち出しているので、そのイメージが強いのですが、「ヒルドイド」と同じ、ヘパリン類似物質を配合しているので、【保湿&炎症を抑える】というW(ダブル)の働きをしてくれる、保湿剤としても活用できます。
・ヘパリン類似物質:0.3g
・グリチルリチン酸二カリウム:0.5g
・アラントイン:0.2g
まとめ
乾燥して肌がガサガサ。
荒れてしまって、角層がはがれてピリピリした刺激があるときは、通常のヘパリン類似物質配合のクリームやローションではなく、「アットノンEXクリーム」や「さいき」を使ってみて。
きずの修復を助ける働きのあるアラントインや、炎症を抑えてくれるグリチルリチン酸二カリウムが、荒れた肌を速やかに抑えてくれます。


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